【OFFICE MUSIC PT.94】

APPLEBUM オフィスミュージック第94回は、「坂口宗生」 によるプレイリストです。
【名前】
MUNEO
【肩書き】
Co-Founder of APPLEBUM
【出身地】
東京
【プレイリストについて、選曲内容】
90年代のニューヨークは名曲が溢れていた。
けれど、このプレイリストはその“名曲集”ではない。
当時はハードコアという価値観が絶対だった。
それは暴力のことじゃない。
音楽の話。
音は黒いか。
ビートは太いか。
UNDERGROUNDであるか。
車ではmix tapeかアルバムをカセットで流す。
歩く時や電車ではウォークマンをポケットに忍ばせる。
音楽は一曲ずつ消費するものじゃなかった。
アルバムは最初から最後まで、まるで映画のように物語を体験するものだった。
短すぎて曲とも呼べないトラック。
仲間へ向けたシャウトだけの数十秒。
ラップでも歌でもない、留守番電話のメッセージだけで成立するような曲。
ああいう“遊び”と“リアル”が、とにかく格好よかった。
フードを深く被り、
ニューヨークで売っている味付きの枝を咥え、
Timberlandを履いて渋谷を歩く。
そんな人間はほとんどいなかったが、
不思議と同じ匂いがする人とは自然に巡り会えた。
まさに価値観が一致するという感覚。
どれも懐かしいが、
今でも車で爆音でかけながら帰る夜がある。
NY Soundは冬が似合う。
最初から最後まで、通して聴いてもらえたら嬉しい。
