「レコードは”出会い”だ」
こんにちは。
青柳です。
先日、ふらっと立ち寄った柏のレコードショップで、思いがけないレコードとの出会いがありました。
「嘉門雄三 - VICTOR WHEELS LIVE!」
駅から少し歩いた裏通り。
古いマンションの入り口に看板が出ていて、そのマンションの3階にあるレコードショップ。
ドアを開けた瞬間、ほんのり埃と紙の匂いが混じった空気に包まれました。
店主は、70代くらいのおじさま。
背筋は少し丸くなり、その分だけ歳月を重ねてきた温かみを感じる優しそうな人柄。
こちらがレコード棚を眺めていると、にこやかに話しかけてきて、自分の青春時代に聴いていた音楽や、当時のレコード事情をうれしそうに語ってくれました。
そんな会話の中で、ふと一枚のレコードを取り出し、
「これ、知ってる?」
と、にやり。
軽快なトークで始まる“うんちくタイム”。
まさかの嘉門雄三=桑田佳祐の変名プロジェクトであることを教えてもらいました。
ちなみに、『嘉門雄三』名義で発売された唯一の作品だそうです。
内容は、ビートルズやクラプトン、クインシー・ジョーンズ、ボブ・ディランといった音楽レジェンドたちのカバー。
「これがまた絶妙に遊び心が効いててね」と店主が目を細めながら語るその表情が印象的で、当時の空気感まで伝わってくるようでした。
「昔のライブ盤でね、音はラフだけど、そこがまたいいんだよ」
そんな言葉とともに、そのレコードをかけてくれることに。
僕も興奮気味に「これヤバいっすね!」なんて話していたら、店主がニヤリと笑って、針を落とすときに少しだけボリュームを上げてくれました。
桑田佳祐の音楽は、親父が好きだった影響で、僕も子どもの頃から自然と耳にしていた存在。
あの頃の空気まで一気によみがえってきて、もう購入は即決でした。
それにしても、ジャケットデザインのクセ強具合!
帯のメッセージや中ジャケのデザインまで、遊び心があって最高。
見て、聴いて、そして飾って楽しめるのが、アナログレコードの醍醐味ですね。
レコードは“出会い”だ
何気なく立ち寄ったお店、何気なく交わした会話。
でも、そこから生まれるのがレコードとの“偶然の出会い”。
こういう出会いがあるから、レコード探しはやめられないんですよね。
これだからレコードは面白い。
皆さんは、最近の“音楽との出会い”、何かありましたか?
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